大人の歯(永久歯)が、なかなか生えてきません。

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大人の歯(永久歯)が、なかなか生えてきません。

大人の歯(以降、永久歯)が生える時期は、個人差が大きいですので、問題がない場合も多いです。

永久歯の生え始め(多くは下の前歯)だけで言いますと、5歳くらいから生え始める子もいますし、小学校に入ってから生え始める子もいますが、多くは問題ありません。

ただ、反対側の永久歯が生えてきてから大分経つのに、もう反対側の永久歯が生えてこない場合や、同い年の大勢よりも2,3年以上遅れる場合には注意が必要です。

治療が必要となる可能性がある、主だった原因を以下に列挙します。

@ 永久歯が生えてくる方向に問題がある場合ー埋伏歯
A 永久歯が足りない場合ー先天欠如歯
B 永久歯が生えてくる隙間がない場合ー永久歯の萌出スペース不足
C 永久歯が生えてくるのに邪魔なものがある場合ーのう胞など


@の埋伏歯は、上顎の犬歯(真中から3番目の歯)に発生することが多く、また問題が起こることも多いです。
上顎犬歯が骨の中で近くの他の永久歯の歯根にぶつかって、歯根を損傷(吸収)する可能性がある場合が要注意で、その場合は、特に治療が必要です。
治療方法としては、骨の中にまだ埋まっている犬歯の周りの骨を多少削除して正常に生えてくるように促す「開窓処置」、装置を装着して犬歯を正常な場所へと引っ張り出す「牽引処置」が良く行われます。


Aの先天欠如歯は、すべての部位に認められますが、下顎の前歯に発生することが多いです。
その時点で咬合などに問題がない場合は、永久歯が生えそろうまで様子をみて、状況に応じて、矯正治療や補綴治療(ブリッジ、インプラントなど)を考えます。
6本以上先天欠如歯がある場合は、部分性無歯症と考えられますので、矯正治療を行う場合は保険診療の適応となります。

保険の矯正治療につきましては、「保険の矯正治療」を参照して下さい。


Bの永久歯の萌出スペース不足の場合、多くは遅れて生えてきます。ただ、後ろや前から生えてくるため、凸凹(叢生)が発生します。永久歯の萌出スペース不足の場合、当院では在宅時のみ使用する機能的矯正装置を用い、早めに永久歯が生えてくるスペースを作っていきます。


Cののう胞などがあって歯が生えてこれない場合は、早めの摘出処置が必要となります。
ただ、摘出後には、(他に問題がなければ)普通に生えてくることが多いです。


その他には、歯自体の形態に問題があり生えてこない場合、乳歯もしくは永久歯が骨と癒着している場合、歯肉や骨が過度に厚い場合などが考えられます。